『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』(2013年イギリス映画)
原題:About Time
監督:リチャード・カーティス(Richard Curtis)
主な出演俳優:ドーナル・グリーソン(Domhnall Gleeson)、レイチェル・マクアダムス(Rachel McAdams)、ビル・ナイ(Bill Nighy)、トム・ホランダー(Tom Hollander)、マーゴット・ロビー(Margot Robbie)
イギリスのコーンウォールに住む青年ティムは、21歳になった時に父からある秘密を告げられる。一族の男には代々タイムトラベルの能力が受け継がれているというものだ。ただし自分自身の過去にしか戻れないという。理想の人生を送るため、ティムはその能力を金儲けではなく恋愛のために使おうと決意する。
Your face tells me that ~ | ~って顔に書いてあるよ
ダイアログ|DIALOGUE
暗闇デートでメアリーと意気投合し連絡先も教えてもらったティム。今後の展開に期待を膨らませていた矢先、居候先の脚本家ハリーのピンチを救うためにタイムトラベル能力を使った結果、メアリーとの出会いが無かったことになってしまいます。
メアリーと交わした会話をヒントに何とか偶然を装った再会を果たすも、ティムは自分との出会いが遅れたがためにメアリーに恋人ができてしまっていたことを知ります。
そこでティムは、メアリーの恋人から二人が最初に出会ったパーティーのことを聞き出し、二人が出会う前の時間へと先回りすることにします。
そのパーティーの会場でメアリーを見つけるや否や話しかけるティム。
Hi.
I’m Tim.
やあ。
僕はティム。
Mary.
メアリーよ。
That’s my mother’s name.
But let’s not get into that.
僕の母と同じ名だ。
いや、それはどうでもいいな。
時をさかのぼる前にメアリーとの会話で出た話題を思わず口走ってしまい、それを慌てて取り繕おうとしています。
Um, so, I know this is forward, but…
your face tells me that you’re finding this party to be a living hell.
いきなりで失礼だけど…
このパーティーが地獄のようだって顔に書いてあるよ。
「パーティーが地獄のようだった」というのは、実はティムが(時をさかのぼる前に)メアリー自身から聞き出していた感想です。ティムはそれを言い当てたかのように振る舞ってメアリーの関心を引くため、この情報を利用しているというわけです。
So, I just wondered if you might come and have a bite to eat with me instead?
それで、よかったら代わりに僕と何か食べに行かない?
単語と表現
I know this is forward, but…
ぶしつけだということは承知ですが…
失礼を承知で言いますが…
forward には「ずうずうしい」「でしゃばりの」といった意味があります。
But let’s not get into that.
いや、その話は措いておこう。
get into はここでは「話題に取り上げる」「議論する」という意味の口語表現です。
your face tells me that…
~って顔に書いてあるよ
前の文脈を受けて It’s written all over your face. という言い方が使えることもあります。
living hell
生き地獄