映画『アイアンマン』のセリフで学ぶ英語表現「開始する」

円形

『アイアンマン』(2008年アメリカ映画)
原題:Iron Man
監督:ジョン・ファヴロー
主な出演俳優:ロバート・ダウニー・Jr(Robert Downey Jr.)、ジェフ・ブリッジス(Jeff Bridges)、グウィネス・パルトロー(Gwyneth Paltrow)、テレンス・ハワード(Terrence Howard)
あらすじ
巨大軍需企業の社長であるトニー・スタークは自社兵器のプレゼンのために訪れたアフガニスタンでテロリストの襲撃に遭い捕虜にされてしまう。解放の条件としてミサイルの組み立てを強要されるが、監視の目を欺きながら即席のパワードスーツを作り上げ、それを用いて脱出することに成功する。自社兵器がテロリストに横流しされている現実も目の当たりしたトニーは、帰還直後に記者会見を開き軍需産業からの撤退を表明。自らは改良を重ねて完成させたパワードスーツを着て秘密裏に悪と戦うことを決意する…。

commence | 開始する

トニー・スタークの執事として活躍する人工知能のジャーヴィス。トニーが在宅時には工業用ロボットアームのような姿で登場することが多く、スターク邸における身の回りのあらゆる世話からパワードスーツの試作や動作テストまで幅広くトニーをサポートします。

新たなパワードスーツの最終的なデザインを固めたトニーは、いよいよその組み立て作業をジャーヴィスに指示します。それを受けたジャーヴィスのセリフがこちら。

J.A.R.V.I.S. | ジャーヴィス
Commencing automated assembly.
Estimated completion time is 5 hours.
自動組み立てを開始しています
推定完了時間は5時間です。
単語と表現
  • commencing:commence(開始する)の現在進行形
  • automated:自動化された
  • assembly:組み立て
  • estimated:推定の
  • completion:完了
start と commence の違い?

「始める」という意味の単語としては start がよく知られると思います。なぜこの場面では start ではなく commence が使われているのでしょうか?

その理由は一種の「堅苦しさ」を表現することにあると考えられます。

commence という単語、実は元々フランス語なのです。

英語にとってのいわば外来語であり、フォーマルな場面ではこうした外来語が使われるケースが多く見られます。

ジャーヴィスは人工知能であり執事でもありますから、「機械ならではの堅苦しさ」と「役職上の堅苦しさ」を併せ持った存在です。そうするとやはり、フォーマルな言葉選びとして commence のほうが似合うと考えられるわけです。

日常の会話で commence を使う機会はほとんど無いでしょうが、映画を観るうえでは、こうした微妙な違いを押さえておけると楽しみが深まるかと思います。

以上、start と commence の違いでした。

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