『プラダを着た悪魔』(2006年アメリカ映画)
原題:The Devil Wears Prada
監督:デヴィッド・フランケル(David Frankel)
主な出演俳優:メリル・ストリープ(Meryl Streep)、アン・ハサウェイ(Anne Hathaway)、スタンリー・トゥッチ(Stanley Tucci)、サイモン・ベイカー(Simon Baker)、エミリー・ブラント(Emily Blunt)
大学を卒業し、ジャーナリストを目指してニューヨークへとやってきたアンディ。ファッションに疎くセンスにも欠ける彼女が幸運にも何百万人もの女性が憧れる仕事を手にしてしまう。それは一流ファッション雑誌『ランウェイ』の編集長ミランダ・プリーストリーのアシスタント職。ファッション業界で伝説的存在とされるミランダだが、上司としては最悪だった。その要求は悪魔的にハイレベルで横暴そのもの。過去には何人ものアシスタントが耐え切れず辞めさせられていったという。
it doesn’t make sense (doing ~ / ~ing) | (~するなんて)ばかげてる
ダイアログ|DIALOGUE
あまりの理不尽さの連続に、ついに今の仕事を辞める決意を恋人のネイトに電話で漏らしたアンディ。兼ねてからアンディの身を案じていたネイトは彼女の決断を喜びます。
しかし、その後ミランダの突きつけたとある無茶な要求の1つを見事に実現できてしまったことから自信を取り戻し、退職を思いとどまることにします。
その日の夜、アンディがミランダの双子の娘たちのために理科の課題の工作をしているところへ、ネイトが帰宅します。彼はアンディが退職を思いとどまったことをまだ知らず、退職祝いのご馳走の準備を始めます。
ネイトにアンディが打ち明けようとします。
Listen, Nate.
ねえ聞いて、ネイト。
その直後、アンディが手にしている工作に気付いたネイト。
Wait a minute.
You quit your job, but you’re still working on the twins’ science project?
ちょっと待って。
君はあの仕事は辞めたはずなのに、なぜ未だに双子の理科の課題をやってるんだ?
言葉に詰まり、見てのとおりよ、と言わんばかりの表情をするアンディ。
Well, that’s big of you.
やれやれ、お優しいことで。
Okay, after we talked, I realized it doesn’t make sense throwing away all those months of hard work.
そうね、あなたと話した後で気付いたのよ、この数か月もの大変な努力を無駄にしちゃうなんて ばかげてるってね。
単語と表現
realize
はっきり理解する、悟る
that’s big of you
「寛容なことですね」「ご親切なことですね」「気前の良いことですね」
このシーンのように皮肉的に用いられることも多い表現。
it doesn’t make sense
道理にかなわない、意味を成さない(無意味である)、筋が通らない、うなずけない、納得できない、理解できない、ばかげている
throw away
投げ捨てる、無駄にする