『レオン』(1994年フランス・アメリカ映画)
仏題:Léon
米題:The Professional
監督: リュック・ベッソン(Luc Besson)
主な出演俳優:ジャン・レノ(Jean Reno)、ナタリー・ポートマン(Natalie Portman)、ゲイリー・オールドマン(Gary Oldman)、ダニー・アイエロ(Danny Aiello)
ニューヨークに住むプロの殺し屋レオンは、与えられた依頼を完璧に遂行するだけの孤独な日々を送っていた。ある日、アパートの隣室に住む一家が麻薬取締局の悪徳捜査員に惨殺される。ただひとり外出中で難を逃れていた12歳の少女マチルダは、とっさの判断でレオンに助けを求め彼の部屋に保護してもらう。マチルダは可愛がっていた弟を殺された復讐のため、「殺し」を教えてほしいとレオンに迫る。
Why are you doing this to me? | なぜ俺をこんな目に?(困らせないでくれ)
ダイアログ|DIALOGUE
事件の翌朝、マチルダは弟を殺された復讐のため自分も殺し屋になりたいとレオンに迫ります。
「誰とも組まない」と言って即座に拒否したレオンに対し、マチルダは『ボニーとクライド』などの例を引き合いに出して食い下がります。
独りで仕事をすることで長年生きのびてきたレオンの心境としては、マチルダをかくまったことだけでも既に十分な危険を冒しており、出来るだけのことはしてやった(これ以上は関わりたくない)といったところでしょう。
そんな彼にとってマチルダの頼みごとはこの上なく厄介なものであり、困惑した表情でこう言うわけです。
Mathilda, why are doing this to me?
I’ve been nothing but nice to you.
I even saved your life yesterday, right outside the door.
マチルダ、俺を困らせないでくれ。
ずっと親切にしてやったじゃないか。
昨日は そこのドアを開けて命まで助けてやったんだぞ。
Right.
So now you’re responsible for it.
そうよ。
だからこそ(助けたからには)あなたには責任があるの。
If you saved my life, you must have saved it for a good reason.
あなたは命を救ってくれた。きっと好意で救ってくれたのよね。
If you throw me out now, I’ll take it you never opened your door.
Like you let me die right there in front of it.
But you DID open it.So…
今 私を追い出すのなら ドアを開けなかったのと同じになるわ。
ドアの前で見殺しにしたのと同じにね。
でも あなたは開けてくれた。
そういうことよ…。
単語と表現
Why are you doing this to me?
あなたはなぜ私にこんなことをする?
なぜこんな(ひどい)目に遭わせる?
なぜ私を困らせるようなことをする?
私を困らせないでくれ。
(be) responsible for ~
~について責任がある
take it
分かる、理解する
for a good reason
正当な理由で、もっともな理由で、相応の理由で